どんな職業か
証券会社などの金融機関等において、企業や産業に関する様々な情報を入手し、将来のリターンやリスクを予測して投資の対象として価値があるかを分析、評価し、その結果に基づきレポートを作成し、株式等金融商品の投資を考えている顧客に対して助言やサービスを行う。 担当する企業の業績や専門としている業界・分野の動向について最新の情報を入手し、継続的に調査を行い分析する。企業が出す決算情報などを入手するだけでなく、自らその企業を訪問し取材・調査を行うこともある。 データの分析、評価結果に基づく将来予測と投資情報を投資家等の顧客に提供する際には、その根拠となる事実やデータについて正しく説明する。 また、株式や債券だけでなく、様々なタイプの投資対象についても分析を行う。 経済動向や証券市場の動向などを分析し、調査レポートやマスコミ向けのセミナーなどを通じて公表する場合もある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、オンライン会議ツール、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.5 | 34 / 498 | 上位7% |
| 文章力 | 5.4 | 18 / 498 | 上位4% |
| 読解力 | 5.4 | 27 / 498 | 上位5% |
| 説明力 | 5.1 | 38 / 498 | 上位8% |
| 継続的観察と評価 | 4.9 | 7 / 498 | 上位1% |
| 新しい情報の応用力 | 4.9 | 19 / 498 | 上位4% |
| 複雑な問題解決 | 4.8 | 11 / 498 | 上位2% |
| 企業・組織の活動の分析 | 4.8 | 2 / 498 | 上位1% |
| 論理と推論(批判的思考) | 4.7 | 30 / 498 | 上位6% |
| 時間管理 | 4.7 | 8 / 498 | 上位2% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 経済学・会計学 | 3.0 | 7 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 2.3 | 140 / 508 | 上位28% |
| ビジネスと経営 | 2.0 | 75 / 508 | 上位15% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.8 | 177 / 508 | 上位35% |
| 数学 | 1.7 | 94 / 508 | 上位19% |
| 外国語の語彙・文法 | 1.6 | 98 / 508 | 上位19% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.6 | 323 / 508 | 上位64% |
| 心理学 | 1.5 | 161 / 508 | 上位32% |
| 販売・マーケティング | 1.4 | 197 / 508 | 上位39% |
| 法律学、政治学 | 1.3 | 153 / 508 | 上位30% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.5 | 62 / 426 | 上位15% |
| 記述理解 | 3.4 | 61 / 426 | 上位14% |
| 発話理解 | 3.4 | 67 / 426 | 上位16% |
| 発話表現 | 3.2 | 141 / 426 | 上位33% |
| 数学的推論 | 3.2 | 22 / 426 | 上位5% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 82 / 426 | 上位19% |
| 演算力 | 3.1 | 22 / 426 | 上位5% |
| 記憶力 | 3.0 | 92 / 426 | 上位22% |
| マルチタスク | 3.0 | 95 / 426 | 上位22% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3 | 125 / 426 | 上位29% |
仕事内容
- 証券会社などにおいて、企業や産業に関する様々な情報を入手し、投資の対象として価値があるかを分析し、判断する。
- 最新の情報を入手し、継続的に調査を行い、得られたデータを分析する。
- 金融・財政政策の調査や予測を行う。
- マクロ経済の調査や予測を行う。
- ミクロ経済に関する分析や調査を行う。
- 新規投資先の分析や審査をする。
- ファンドの運用状況をモニタリングし、報告する。
- 顧客からの有価証券の売買のタイミングについて相談を受ける。
- 顧客に対し、有価証券などの資産運用についての情報提供をする。
- 顧客にとって適切な資産運用のアドバイスをする。
- 顧客向けのレポート執筆や、プレゼンテーションを行う。
- 投資判断について顧客にアドバイスする。
- 経済動向や証券市場の動向などを分析し、ニュースレター、マスコミなどを通じて公表する。
- 有価証券の売買取引の委託や取次ぎ、販売に関連する業務をする。
- 自社運用に対する売買判断をする。
- ポートフォリオマネジメントを行う。
- リスク分析を行う。
- 収益やコストを管理する。
なるには
入職にあたって、特に資格は必要とされないが、一般的には大卒で証券会社、銀行、保険会社などに入社し、社内で様々な仕事を経験した後、適性に応じて証券アナリストとなる。 入職後は先輩アナリストの指導を受けながら経験を重ね、証券分析、財務分析の他、経済分野について知識と分析力を身に付ける。 関連資格として、民間の「日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)」などがある。 証券投資に関する理論や技法、次々に開発される新しい金融商品などについても継続して学び、精通し、分析に役立て、顧客に適切なサービスを提供しようとする姿勢が求められる。専門的な分析結果を顧客に分かりやすく正確に伝える力を磨くことも重要となる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
| わからない | 0.0 |
| 高卒未満 | 0.0 |
関連する資格
- 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
給料
賃金構造基本統計調査では「金融営業職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には2の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 400千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,565.9千円 |
| 平均年齢 | 37.5歳 |
| 平均勤続年数 | 12.5年 |
| 労働者数 | 16,662人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤323.1千円
- ≤347.7千円
- ≤368.5千円
- ≤384.4千円
- ≤503.5千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は証券会社や銀行などの金融機関が多いが、加入者から預かったお金を運用する年金基金のような組織や団体、その他一般事業会社の財務・IR(インベスターリレーションズ)部門で働く人も増えており、職場は都市部に多くみられる。 就業者は男性の割合が高いが、女性も増えている。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。決算が集中する時期には情報収集と分析のためにかなり忙しくなり、残業が多い。 詳しい分析をするには担当している企業に実際に赴いて調査や取材を行うことが不可欠であるため、外出や出張が多くなる。個人の実力や実績により、調査や分析が的確で有益なレポートを提供することができれば、給与など処遇の向上につながる。 証券や投資の仕組みが複雑になるにつれて、多角的に分析できるアナリストが求められてきている。諸々の規制が緩和され、新しい金融商品が開発されるようになっており、その活躍が期待されている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- ファンドマネージャー近さ 0.819
- ITコンサルタント近さ 0.784
- データサイエンティスト近さ 0.784
- セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査)近さ 0.763
- 情報工学研究者近さ 0.746
- 経営コンサルタント近さ 0.733
- 知的財産コーディネーター近さ 0.722
- 内部監査人近さ 0.712
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)