どんな職業か
企業に対して、経営戦略、組織・人事戦略、マーケティング、業務改善などを提案し、その実現へ向けてアドバイスや支援をする。 経営コンサルタントの仕事の範囲は広く、相談・診断・調査・企画・支援・教育訓練などが含まれ、DXの進展や経済のグローバル化の中、経営上の様々な問題を経営者や現場の社員とともに解決していく。 仕事の流れとしては、まず、経営課題について経営者をはじめ各層の社員から情報を収集し、整理する。また、取引先を含めた関係者と話し合いの場を持ち、現場視察を行って実態を把握する。収集した定量面・定性面のデータを分析し、課題を明らかにするとともに、報告書等にまとめ、経営戦略、組織・人事戦略、業務改善等の課題解決策を経営者等に提案する。提案が会社から承認されたら、その方針に沿った具体的な計画やマニュアルを作成したり、方針が実現されるよう従業員に対する研修を行う。その後、改革や改善が適切に実施されているか、現場での視察や聞き取りを行い、経営が改善されるよう支援やアドバイスを続けていく。 企業のM&A、知的所有権の活用、技術マネジメント、人材育成など専門性が高いサービスについては、中小企業診断士や公認会計士、弁理士、弁護士、社会保険労務士などの専門家とチームを組んで業務を行うこともある。 また、経営コンサルタントの仕事としてデジタル技術を用い業務改革、企業の海外事業戦略の立案、生産性の向上に関するコンサルティング等が、最近では注目されている。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.1 | 77 / 498 | 上位15% |
| 説明力 | 5.0 | 50 / 498 | 上位10% |
| 指導 | 4.9 | 27 / 498 | 上位5% |
| 文章力 | 4.8 | 63 / 498 | 上位13% |
| 読解力 | 4.8 | 80 / 498 | 上位16% |
| 交渉 | 4.8 | 14 / 498 | 上位3% |
| 継続的観察と評価 | 4.6 | 17 / 498 | 上位3% |
| 他者との調整 | 4.6 | 35 / 498 | 上位7% |
| 論理と推論(批判的思考) | 4.6 | 34 / 498 | 上位7% |
| 他者の反応の理解 | 4.5 | 42 / 498 | 上位8% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| ビジネスと経営 | 3.6 | 2 / 508 | 上位1% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.9 | 73 / 508 | 上位14% |
| 販売・マーケティング | 2.7 | 43 / 508 | 上位8% |
| 事務処理 | 2.6 | 86 / 508 | 上位17% |
| 経済学・会計学 | 2.6 | 18 / 508 | 上位4% |
| 人事労務管理 | 2.2 | 25 / 508 | 上位5% |
| コミュニケーションとメディア | 2.2 | 54 / 508 | 上位11% |
| 教育訓練 | 2.1 | 63 / 508 | 上位12% |
| 法律学、政治学 | 2.1 | 61 / 508 | 上位12% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.0 | 40 / 508 | 上位8% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.5 | 54 / 426 | 上位13% |
| 演繹的推論 | 3.5 | 18 / 426 | 上位4% |
| 帰納的推論 | 3.5 | 13 / 426 | 上位3% |
| 発話表現 | 3.5 | 74 / 426 | 上位17% |
| 発話理解 | 3.4 | 62 / 426 | 上位15% |
| トラブルの察知 | 3.4 | 166 / 426 | 上位39% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.4 | 50 / 426 | 上位12% |
| 記述理解 | 3.3 | 84 / 426 | 上位20% |
| カテゴライズ | 3.3 | 12 / 426 | 上位3% |
| 独創性 | 3.2 | 57 / 426 | 上位13% |
仕事内容
- 企業に対して、経営戦略、人事戦略、業務改革などを提案し、その実現へ向けてアドバイスや支援をする。
- 経営上の問題について経営者や各層の社員から情報を収集し、整理する。
- 取引先を含めた関係者と話し合いの場を持ち、現場視察を行って実態を把握する。
- 収集した情報を分析し、問題点を明らかにした報告書を作成する。
- 調査や分析に基づき、経営戦略、人事戦略、業務改革等の案を作成する。
- 経営戦略、人事戦略、業務改革の案を経営者等にプレゼンテーションする。
- 会社から承認された方針に基づいて、具体的な計画やマニュアルを作成する。
- 戦略や改革案が適切に実行されるよう、社員等に対して研修を行う。
- 従業員と面接をして聞き取りし、戦略や改革案が実行されているか確認する。
- 戦略や改革案の実施状況を調べるために現場を視察し、チェックをする。
- 視察やチェックに基づき、担当部門や経営者にアドバイスや支援を行う。
- 関連事業や新規事業の提案をする。
- 特に人材育成面で管理者、職場責任者と面接し、指導したり改善案の提示をする。
- 経営者の経営戦略に基づき、組織構造、組織運営の仕組みを提案する。
- 新しい評価・等級・報酬の仕組み等、人事制度の仕組みを作る。
- 情報システムの効率性、有効性、経済性などを調べて経営者に報告する。
- ガバナンスや法務などのリスク管理について、助言や指導を行う。
- 企業の合併や買収等に関するアドバイスや仲介業務をする。
- 関係省庁からの情報収集や、折衝を行う。
- 補助金獲得の支援を行う。
- ISO認証取得の支援を行う。
なるには
新卒者が経営コンサルタントになるには、経営学部や商学部、工学部(経営工学科)などの大学や大学院を卒業して経営コンサルティング会社(コンサルティングファーム)に就職するのが一般的である。外資系の経営コンサルティング会社では、MBA取得者の割合が高い。 経営コンサルタント関連の資格としては中小企業診断士や経営士などがある。ただし、これらの資格がなくても経営コンサルタントになることは可能である。また、税理士などの士業が専門知識を活かして経営コンサルタントを行う業務に参入する例もある。 大企業等において、金融、財務、国際、技術、人事など、様々な専門業務を経験した後、その経験を活かして経営コンサルタントに転身する人もいる。その場合は学歴よりも、どのような専門業務を経験してきたかという職歴が重視される。また、専門分野を特化し、「ISOコンサルタント」など、得意分野がわかる肩書を名乗るコンサルタントもいる。比較的若い30~40代の経営コンサルタントはDXコンサルティングなどを行う者が多い。 経営コンサルタントは経営環境の変化に対応できるよう、絶えず専門分野を中心に様々な分野の情報を収集していくことが求められる。また、論理的な思考、分析力、自分の考え方を表現する能力、更に人間性など、幅広い様々な能力と資質が必要とされる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.3 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- 中小企業診断士
- 公認会計士
- 経営士
- 税理士
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 618千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 2,060千円 |
| 平均年齢 | 40.7歳 |
| 平均勤続年数 | 9.3年 |
| 労働者数 | 2,936人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤290.6千円
- ≤319.3千円
- ≤357.6千円
- ≤386.2千円
- ≤1,101.8千円
その他の経営・金融・保険専門職業従事者の都道府県別の給料を見る
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
経営コンサルタントは全国に分布しているものの、大手のコンサルティング会社(コンサルティングファーム)は顧客となる企業が多い大都市圏に集中している。 経営コンサルタントの勤務時間は、クライアントや顧問先の都合が優先されるためフレックスタイム制が採用されるケースが多い。 給料は固定給に実績給が加算される形が一般的である。実力が反映されるため、賃金額に個人差が大きい。 経営コンサルタントは他の業界での経験を活かして参入することもできる職業である。また、実力と実績があれば独立開業の可能性もある。 クライアント側のニーズの高度化や多様化から、一人では対応が困難なこともあり、様々な分野の専門家が集まってチームコンサルティングにあたることが多くなっている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 中小企業診断士近さ 0.939
- 人事コンサルタント近さ 0.870
- DXプロデューサー近さ 0.861
- 広報コンサルタント近さ 0.838
- ITコンサルタント近さ 0.834
- プロジェクトマネージャ(IT)近さ 0.814
- ファンドマネージャー近さ 0.812
- 国際協力専門家近さ 0.797
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)