どんな職業か
コンサルティング会社等において組織や人材に関してコンサルティングを行う。 組織や人材のマネジメント、人事労務管理に関する専門家といえる。コンサルティングの対象としては、組織開発(意識や風土の改革)、人材開発(能力開発、人材育成)、人事制度、報酬や退職金の制度設計などがあり、そのための情報調査(報酬水準や動向を調べる)を行う場合もある。 具体的な仕事の流れは、まず顧客(クライアント)となりそうな会社でニーズや問題点を聞き取り(初期調査)、コンサルティングの企画書を提案する(見積を含む)。提案が受入れられたらコンサルティング契約を締結し、コンサルティングを始める。 コンサルティングでは数名のチームを編成することもある。顧客の意向や目的をよく知るために、顧客とのコミュニケーションを深め、また、経営者や社員からの聞き取り(インタビュー)や顧客の内部資料などから現状の分析を中心とする予備調査を行う。 この予備調査に基づき、顧客の考えや目的を再確認し、コンサルティングの基本的方向を示す中間報告を行う。中間報告により確認された目的、現状の分析を踏まえ、課題の原因究明と対策や解決策を検討し、最終報告としてまとめる。 最終報告に沿った施策を実行するため、具体的な計画やマニュアルなどを作成することもある。また、施策を進めるために社員への研修を行うことともある。 その後、定期的に聞取りや職場の訪問を行い、計画の実施状況を把握し、アドバイスや支援を行うこともある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 5.3 | 49 / 498 | 上位10% |
| 説明力 | 5.2 | 36 / 498 | 上位7% |
| 文章力 | 4.9 | 58 / 498 | 上位12% |
| 他者の反応の理解 | 4.9 | 24 / 498 | 上位5% |
| 他者との調整 | 4.7 | 28 / 498 | 上位6% |
| 説得 | 4.7 | 21 / 498 | 上位4% |
| 指導 | 4.7 | 39 / 498 | 上位8% |
| 読解力 | 4.7 | 99 / 498 | 上位20% |
| 人材管理 | 4.6 | 4 / 498 | 上位1% |
| 継続的観察と評価 | 4.5 | 34 / 498 | 上位7% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 人事労務管理 | 3.8 | 4 / 508 | 上位1% |
| 顧客サービス・対人サービス | 3.5 | 14 / 508 | 上位3% |
| 事務処理 | 2.9 | 53 / 508 | 上位10% |
| ビジネスと経営 | 2.8 | 13 / 508 | 上位3% |
| 心理学 | 2.5 | 43 / 508 | 上位8% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.5 | 60 / 508 | 上位12% |
| 教育訓練 | 2.4 | 40 / 508 | 上位8% |
| 販売・マーケティング | 2.3 | 81 / 508 | 上位16% |
| 経済学・会計学 | 2.2 | 29 / 508 | 上位6% |
| 法律学、政治学 | 2.2 | 50 / 508 | 上位10% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 発話表現 | 3.9 | 15 / 426 | 上位4% |
| 記述表現 | 3.8 | 25 / 426 | 上位6% |
| 発話理解 | 3.7 | 18 / 426 | 上位4% |
| トラブルの察知 | 3.6 | 76 / 426 | 上位18% |
| 記述理解 | 3.6 | 33 / 426 | 上位8% |
| 演繹的推論 | 3.6 | 12 / 426 | 上位3% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.5 | 30 / 426 | 上位7% |
| 帰納的推論 | 3.5 | 19 / 426 | 上位4% |
| 独創性 | 3.4 | 38 / 426 | 上位9% |
| カテゴライズ | 3.3 | 8 / 426 | 上位2% |
仕事内容
- 組織や人材に関してコンサルティングを行う。
- 顧客(クライアント)となりそうな会社等で、ニーズや問題点を聞き取る(初期調査)。
- 初期調査に基づき、コンサルティングの企画書を提案する(見積を含む)。
- コンサルティング契約を締結する。
- コンサルティングのためにチームを編成する。
- 経営者や社員からの聞き取り(インタビュー)をする。
- 顧客の内部資料などから現状の分析する。
- 組織で不足している人材の質や量を把握する。
- 聞取りや資料の検討から、コンサルティングの基本的方向を示す中間報告を作成する。
- 中間報告を経営層や人事部門等関係者に説明する。
- 課題の原因究明、また対策や解決策を検討し、最終報告としてまとめる。
- 最終報告を経営層や人事部門等関係者に説明する。
- 施策を実行するため、具体的な計画やマニュアルを作成する。
- 施策を実行するために社員の研修等を行う。
- クライアントの人事制度を改善する。
- 継続して、企業を訪問し、その後の状況を把握したり、アドバイスや支援を行う。
- クライアントの要求に合わせて求職者を探して紹介する。
- クライアントの職務を求職者に説明する。
- 社労士業務を行う。
- 許認可の更新や新規取得を行う。
なるには
この仕事に就くためには、特に学歴や資格は必要とされないが、経営・経済・法律系の大学・大学院卒がほとんどである。一般企業の人事部や人材ビジネス会社などに入社し5~10年程度経験後、コンサルティング会社に入り、コンサルタントとなるのが一般的である。 大手のコンサルティング会社では新卒採用も行っているが、中途採用者も多い。新卒者が企業の人事制度などを熟知し一人前になるには10年近くかかるため、中堅・中小のコンサルティング会社では、即戦力となる中途採用が大半である。 仕事にも役立つため、社会保険労務士、中小企業診断士の資格や、MBA(Master of Business Administration:経営学修士)を持っている者も多い。 コンサルタントとしての経験を積み、他のコンサルティング会社に移ったり、独立開業する場合がある。事業には人脈が必要であり、独立開業した後も、人脈を広げていく努力が欠かせない。中には大学の教員になり、経営やマネジメントを教える者もいる。 論理的思考力、コミュニケーションスキル、また、経営、経済、法律などの専門知識が必要である。変化のスピードが加速しており、遅滞なく知識やスキルを更新していくことも求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.9 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
| 博士課程卒 | 0.0 |
関連する資格
- 社会保険労務士
- 中小企業診断士
- MBA
給料
賃金構造基本統計調査では「庶務・人事事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 327.1千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.6千円 |
| 平均年齢 | 44.8歳 |
| 平均勤続年数 | 13.4年 |
| 労働者数 | 73,991人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤262.2千円
- ≤285.8千円
- ≤296.8千円
- ≤311.5千円
- ≤380.3千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は人事労務管理のコンサルティング会社で、都市部に集中している。人数規模は総じて小さく、中堅・中小の数人~数十人の会社が多い。中堅は数十人規模、大手でも200~300人程度である。顧客企業が地方の場合も転勤することはなく、出張で対応することが多い。企業の海外進出に伴い、現地でコンサルティングを行う場合もある。 会社によって異なるが、一般的には男性がやや多い。女性のコンサルタントは増加傾向にある。 雇用されている場合は大半が正社員で、月給制であるが、給与では成果給の割合が大きく、年俸制である等、仕事の量と実力が反映され個人差が大きい。 勤務形態は勤務先の規定による。フレックスタイム制や裁量労働制をとっている企業もある。在宅勤務を可能としている会社もある。顧客企業で聞取りや調査を行うため、顧客企業の社員の勤務時間に合わせることもある。コンサルティングの報告をとりまとめるとき等に残業が多くなることもある。 かつては、人事制度が未整備の会社が多く、その制度設計に関するコンサルティングが多かった。経済が低成長となり、組織活性化の必要性からコンサルティングが盛んに行われた時期もある。海外進出する企業が多くなると、現地採用の人材に関するコンサルティングが必要となり、最近では人材の確保や働き方の見直しに関する案件が多くなっている。経済の背景、経営の環境が変遷する中で、組織や人材はつねに経営において最重要の課題の一つであり、コンサルティングへの需要は引き続き見込まれる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 経営コンサルタント近さ 0.870
- 弁護士近さ 0.833
- 人事課長近さ 0.830
- 中小企業診断士近さ 0.830
- 広報コンサルタント近さ 0.821
- ファイナンシャル・プランナー近さ 0.812
- 内部監査人近さ 0.806
- キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント近さ 0.800
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)